葬送のフリーレン02

鑑賞した日付:2025年12月22日
アニメ「葬送のフリーレン」  作者:山田鐘人・アベツカサ
★★★★★
総合点:96点/100点

 忙しくて色々やらなければならないことや考えなければならないことがあるのに…、今、アニメ「葬送のフリーレン」を28話迄全部見ちゃったよ。 凄く良かった。 取り急ぎ、その報告。 まず、あの様なナーロッパの理想像というか、ナーロッパをかなり静かに描いているのがとても良かった。

 そもそも、舞台設定が"ナーロッパ"というだけで拒否感がある人も居ると思う。
 しかしこの作品は典型的なナーロッパという設定を本当に美しく静謐に描いていて、それでいてストーリーも意外と"熱い"物があるのでぜひ見てみて欲しい。

 典型的な、オタクとかナーロッパとか冒険モノの美学を改めて描いている作品でありながら、それでいて意外と斬新な視点の様な気もして、且つ、ストーリーにも引き込まれて、非常に上質な作品だと思った。 登場キャラの性格や役割、セリフ回し、そしてやっていることは殆んどナーロッパ的世界観における「お約束」的な事なのだが、なぜか、それらが全て綺麗に整理されて再提示されているような小気味良さと"観易さ"の様な物も感じた。 とにかく、ナーロッパの美学が堪能できる良作だと思った。

 ナーロッパの世界で暮らしたい!
 と妄想している様な人にはうってつけの作品。


ストーリーは、

・魔王討伐という“最大イベント”を既に終えた世界。

・人間の寿命と記憶の儚さを、エルフの長命視点から淡々と照射。

・ナーロッパ的価値(勇気・名誉・魔法)をノスタルジーではなく生活感として提示。

大雑把に言うとこんな感じ。

 改めて、ナーロッパというモノは日本人が考え、日本人が共有している一つの芸術的概念だなと思った。不思議なくらいに。

 音楽がエバン・コール。
 しかしこれもそれほど主張していなくて、また、エバン・コールも理解しているのか、やはりナーロッパ物に欠かせないケルトミュージック的な音楽で良かったと思う。

 エンディング曲は前期後期共にあまり好きになれなかったが、前期のYOASOBIのオープニング曲、これも悪くは無いが、しかし後期のヨルシカのオープニング曲「春る」はとても良かった。 細かい所で言えば、割と脇役のキャラで黒沢ともよと谷山紀章が良い仕事をしていたと思う。

 あと、やはりフリーレンなどのエルフがほぼ不死と言って良いほど長寿なのに対し、人間たちがどんどん寿命で死んでいく感じがあまりに儚くて物悲しくて良かった。 人間の人生の時間的短さについて考えさせられた。 私はちょうど一カ月前、実父を亡くしたので、現実として、あっという間に全ての事が思い出になっていき、現実として人はたった数十年で死ぬんだ…という事を否が応にも考えさせられた。

更に超細かなことを言うと…、
鼻の影の付け方が安定していない様にも見えたw。
やっぱ鼻って描くの難しいんだろうね…。

ポックンもそろそろフェルンみたいな弟子が欲しいな…と思った…。

1000歳児と戦災孤児のツーマンセル!
TVアニメ『葬送のフリーレン』PV