鑑賞した日付:2022年12月25日
アニメ「ぼくらの」 作者:鬼頭莫宏★★★★
総合点:82点/100点
良くも悪くもネット上でよく名前が挙がる作品なので昔から気にはなっていたのだけれど、ついにこれを視聴し終わったので以下にレビューする。名作として名が挙がることもあれば、鬱々としていて嫌な作品だ!と言われることもあり、また、結末が衝撃的だ!という風にもよく語られている。一体どんな作品なのか!?
上述の通り、良くも悪くも名前がよく挙がる作品という事はいずれにしても衝撃作で何か斬新な内容なのだろうとは思っていたし、少年少女たちがなぜか巨大ロボットに乗って戦わなければならない話だという事も聞いていた。また、ロボットに乗って戦うという事は即ち死ぬことと同義であるという事も実は少し聞いていた。視聴前の予備知識としてはそれくらい。あとはこの話が全24話あり、なかなかそれを見る時間が捻出できなくて今日まで観れていなかった作品であると付け加えておこう。
結果、僕は非常に良い作品だと思いました。言うほど悪い作品ではないではないか!?と。
つまり、この作品が発表された時代を考えれば尚更、ストーリーに斬新さも有り良い?話だと思った。しかし、少し先述した通り、最後の結末が衝撃的だ!というのは無く、最後は普通にそのまま終わったので「あれ!?これで終わり!??」と思ってしまい拍子抜けしたので少し総合点を下げた。最後にもう一ひねりか二ひねりくらいあれば、或いはもっと話の全部をひっくり返すような大どんでん返しがあっても良かったのではないか!?と。それはちょっと期待しすぎかもしれないけれど…。
また、登場人物一人一人のパーソナリティーを本当に一人ずつ毎回一話で紹介して行きながら物語が進行するので見るのが少し怠い。それら一人一人のパーソナリティーが全員、何らかの心の闇や困難を持っている鬱々とした内容なので尚更である。
観ている最中から、『これ「エヴァンゲリオン」と「ガンツ」と「まどマギ」のパクリじゃん!?』という風に思って観ていたが、あとから調べてみれば少なくとも「まどマギ」に関してはこっちのがずっと先に発表された作品であることを知り、むしろ「まどマギ」はこの「ぼくらの」のパクリなのだと知った…w。
だって…、要は、謎のマスコットキャラが出てきて「僕と契約して敵と戦ってよ!」という話だからね…。その不条理に対してもう少し説明があったり設定を感じさせたりしてくれればもっと良かったと思うけれど、いずれにせよこの「ぼくらの」の方がずっと昔に出た作品なのだからその辺は甘んじて視聴すべきなのかもしれない…。
あと、この作品ではその状況に巻き込まれた少年少女たちが結局全員、その職務を全うしていて、あまりその役目から逃げようとしたりすることなく皆諦めたように行動していく様はカズオ・イシグロ作品にも非常に似ているという風にも思った。カズオ・イシグロの作品のテーマは基本的に皆、職務、役職、立場に対する殉教というか殉職みたいな「職務の全う」なので…。
この作品の良い所は、「死ぬ」ということはどういうことなのか!?とか、「この世界は一体何なのか!?」というような問題提起があったことだと思う。そしてそれを感じさせる内容だったこと。
数日後、若しくは数週間後に絶対に死ぬ…と知ったら人は最後のその瞬間に至るまでにどのように行動するだろうか?自分だったら…!?そしてこの世界は本当に自分の命を捧げてまで守るべき世界と言えるだろうか?自分自身の命の犠牲に足り得る世界と言えるのか??というような深遠な問いがあった様に思う。主観的に言えば、自分が死ねばその瞬間に世界も消えてなくなるのだから戦う意味はあるのか…?。戦っても戦わなくても死ぬ。だったらどうする!?…という、そういう事を考えさせられるお話。そして、「死(タナトス)」というものを考えることによって必然的に対になっている「生(エロス)」についても考えさせられることになり、「ヒトはそもそも何のために生きているのか?」や「どう生きるか?」についても考えさせられるという事でもある。
ちなみに、これは漫画原作があって、どうやらアニメとその原作では話のスジは同じだけれどメンバー一人一人の生い立ちや死因などはずいぶんと違うらしい…。
鬱作品としても名高いが、僕はイイw!!と思いましたけどね…。この作品。
ちょっと見るのがダルいのと、オチが無いというか結末がショボいのと古い…というのが難点かなと。
※(あと、古い作品過ぎて作画がなぜか時々「ギャグマンガ日和」に見えちゃうんだよなぁ~…w)
結果、僕は非常に良い作品だと思いました。言うほど悪い作品ではないではないか!?と。
つまり、この作品が発表された時代を考えれば尚更、ストーリーに斬新さも有り良い?話だと思った。しかし、少し先述した通り、最後の結末が衝撃的だ!というのは無く、最後は普通にそのまま終わったので「あれ!?これで終わり!??」と思ってしまい拍子抜けしたので少し総合点を下げた。最後にもう一ひねりか二ひねりくらいあれば、或いはもっと話の全部をひっくり返すような大どんでん返しがあっても良かったのではないか!?と。それはちょっと期待しすぎかもしれないけれど…。
また、登場人物一人一人のパーソナリティーを本当に一人ずつ毎回一話で紹介して行きながら物語が進行するので見るのが少し怠い。それら一人一人のパーソナリティーが全員、何らかの心の闇や困難を持っている鬱々とした内容なので尚更である。
観ている最中から、『これ「エヴァンゲリオン」と「ガンツ」と「まどマギ」のパクリじゃん!?』という風に思って観ていたが、あとから調べてみれば少なくとも「まどマギ」に関してはこっちのがずっと先に発表された作品であることを知り、むしろ「まどマギ」はこの「ぼくらの」のパクリなのだと知った…w。
だって…、要は、謎のマスコットキャラが出てきて「僕と契約して敵と戦ってよ!」という話だからね…。その不条理に対してもう少し説明があったり設定を感じさせたりしてくれればもっと良かったと思うけれど、いずれにせよこの「ぼくらの」の方がずっと昔に出た作品なのだからその辺は甘んじて視聴すべきなのかもしれない…。
あと、この作品ではその状況に巻き込まれた少年少女たちが結局全員、その職務を全うしていて、あまりその役目から逃げようとしたりすることなく皆諦めたように行動していく様はカズオ・イシグロ作品にも非常に似ているという風にも思った。カズオ・イシグロの作品のテーマは基本的に皆、職務、役職、立場に対する殉教というか殉職みたいな「職務の全う」なので…。
この作品の良い所は、「死ぬ」ということはどういうことなのか!?とか、「この世界は一体何なのか!?」というような問題提起があったことだと思う。そしてそれを感じさせる内容だったこと。
数日後、若しくは数週間後に絶対に死ぬ…と知ったら人は最後のその瞬間に至るまでにどのように行動するだろうか?自分だったら…!?そしてこの世界は本当に自分の命を捧げてまで守るべき世界と言えるだろうか?自分自身の命の犠牲に足り得る世界と言えるのか??というような深遠な問いがあった様に思う。主観的に言えば、自分が死ねばその瞬間に世界も消えてなくなるのだから戦う意味はあるのか…?。戦っても戦わなくても死ぬ。だったらどうする!?…という、そういう事を考えさせられるお話。そして、「死(タナトス)」というものを考えることによって必然的に対になっている「生(エロス)」についても考えさせられることになり、「ヒトはそもそも何のために生きているのか?」や「どう生きるか?」についても考えさせられるという事でもある。
ちなみに、これは漫画原作があって、どうやらアニメとその原作では話のスジは同じだけれどメンバー一人一人の生い立ちや死因などはずいぶんと違うらしい…。
鬱作品としても名高いが、僕はイイw!!と思いましたけどね…。この作品。
ちょっと見るのがダルいのと、オチが無いというか結末がショボいのと古い…というのが難点かなと。
でも最近はこういう少年少女のリアルな心の闇…みたいな作品は個人的に食傷気味だったので総合点がかなり低くなった。
唯一の救いは、比較的穏やかに、苦しまずに眠るように死ぬ…という事。