第1話 ばらかこどん
梶裕貴
2014-08-01


鑑賞した日付:2022年11月16日
アニメ「ばらかもん」  作者:ヨシノサツキ
★★★★
総合点:82点/100点

 都会育ちの若き書道家が書道の“えらいさん”をぶん殴ってしまったが為に五島列島に高飛びして島民たちと触れ合いながら作品を作っていくという話。田舎の島の島民達と触れ合い徐々に変わっていく書道家の主人公の日常コメディ。
 「ばらかもん」とは五島列島の方言で「元気者」という意味らしい。

 アニメのタイトルからして五島列島特有の方言であり、これはそういう方言や田舎暮らし、島暮らしを描いた作品で、その辺りのこと、つまり田舎への移住や田舎暮らし、島暮らしなどに興味がある僕はかなり期待して鑑賞した。そしてその期待を裏切ることもなくほのぼのとした日常が描かれた良い作品だったと思う。しいていうなら、もう少し毒を持たせたりその先入観を裏切るような展開があっても良かったのかもしれないが、この作品にそんな毒や意外性、そして「現実」とかを持たせなくても良いと思うのでこれはこれで良かったと思う。ほのぼの日常系なので今後僕の中では作業用BGM的映像作品としても活躍しそう。

 どこの制作会社の作品なのか分からないが、意外としっかりと作られている作品で知る人ぞ知る作品…と言う向きはあれどその知る人にとっては結構評価も高い作品。そしてこんな作品…と言ったら語弊があるかもしれないが、大作ではないこんなニッチで小規模な作品の様に見えて意外と声優陣が豪華で意外と気合が入っているというか力を入れて作られている作品だなと思う。

 この若き書道家の先生の収入源は…?とか、現実的に考えればいくらでも無理な描写はあれど、全体的にほのぼの日常系コメディという体で作られていて良かったと思う。

 原作漫画の方はどうなのか知らないが、このアニメでは綺麗にオチもついており、且つ、半田先生の作品も本当に素晴らしいと思った。特に最後の「石垣」という作品は絶妙な良いオチになっており素晴らしいと思った。作者の人は書道の芸術性に至るまでよく分かっている人なのだろうな…と思った。

 それにしても長崎県の五島列島かぁ…。俄然、興味が沸いてきたw!