メイドインアビス 烈日の黄金郷 Blu-ray BOX 下巻《通常版》
久野美咲
KADOKAWA アニメーション
2022-12-23


鑑賞した日付:2022年10月01日
アニメ「メイドインアビス 烈日の黄金郷」  作者:つくしあきひと
★★★★★
総合点:116点/100点

 ハディマエ…。
 メイドインアビスのアニメシーズン2、烈日の黄金郷を見終わりました。これは途中に劇場版の「深き魂の黎明」があるので実質シーズン3とも言える内容。そしてなのでこのサイトでメイドインアビスをレビューするのはこれで3回目。

 今回の内容は原作既読なので如何にこれまでのアニメシーズンの良さを崩さずにストーリーを更新しているか!?に焦点を当てて観ることとなった。結果、非常に色味も綺麗で、シーズンが進むごとに上記の点数が上がっているように、更に好感を持ったし夢中になって観た。もうここまで来るとこの話が完全に成人向きの話でどんなエグい描写があってもあまり驚かなくなっているのも点数を上げた理由かもしれない。

 深界6層、慣れ果ての村の話は原作でもちょっと分かりにくいというか、それぞれのキャラが別々に行動してどういう状況なのか?がこんがらがってしまう難しさがあり、また、独特の「慣れ果て村語」が沢山出てくるので更に分かりにくい所なのだが、アニメにすることでその辺がかなり分かりやすくなっていて良かったと思う。

 どのキャラが今どこで何をしているのか?…くらいはなんとか把握して見ることはできるけれど、それぞれのキャラがどういう経歴で今どういう心境や信条で動いているのか?という、心の内面まで把握して見るのはちょっと大変だったかなと。話や状況が複雑になってきて流石に辻褄の合わなそうなところも散見されるようになってきたような気もするし…。特にワズキャンが本当は何を考えていて何をしようとしているのか?が分かりにくかったかなと。あと、ガンジャ隊の人達がなぜ慣れ果てになってまでイルブル(村)で生きようと思ったのか?など。
 ただ単眼のパッコヤンがカワイイw!!パッコヤンをもっと見たいと思ったので「マルルクの日常」みたいにパッコヤンのスピンオフを作ってほしいw。できればヴエコとの絡みをもっと見たい。いや、全然イヤラシイ意味ではなく…、いや…、イヤラシイ意味でもw。これは共感してくれる人いるんじゃないかなw?


 :微・ネタバレ:
 もうちょっとココをこうしたら良いんじゃないか?みたいなアイデアは今回も色々とあって、例えばリコはオーバードと果ての子(ナナチ)とファプタで武装したかなり強い白笛になりつつあるけれど、リコ自身の能力、特殊能力、強みは何なのか?というところをもっと描いてほしい様な気もした。そしてそれは、ライザ譲りの圧倒的なカリスマ性で、そういう仲間を引き寄せて味方にする能力…という風に描いた方が良いのではないか?という事。実際今後はそういう描かれ方のキャラになるのかもしれないと思ったが、登場キャラや仲間が増えて話がこんがらがってきたけれど、う~ん…、それだと単にワンピースのルフィみたいになっていくか…。。リコがたまにナナチやレグに向かって上機嫌で演説するようなシーンでライザの絵とダブらせたりすればそんな感じの演出になるのではないかなという風にも思った。
 あと、そろそろ大人になったナットとシギーとキューイが「むかしリコって居たよな…。」みたいな昔話としてリコの話とかを地上でしているシーンが入ってきそうな気もする。(地上ではもうそれくらい時間が経っているという事…。)これは蛇足かな…?それから、ライザに関してはもうイルミューイのイルブルみたいに“場所そのもの”みたいな存在になっていそう…。それかベラフみたいになっていそう…。

※2024-6-1加筆
 あと、このメイドインアビスの『穴』の正体というか仕組みとして、おそらくこの穴は
トーラスのような形状をしていてグルグル回っていてメビウスの輪の様に反転するような個所もあるのだと思う。そして、「母体」とか「子宮」みたいな仕組みも何か関係している様な気もする。

 もう本当に、何の問題もなく素晴らしい内容だったので特に言うことはないかなと。
 今後も楽しみそす。

 素晴らしい。実に素晴らしい。

・このメイドインアビスのレビューは良いことも悪いことも、これまで何度か書いているのでそちらも参照ください



「メイドインアビス 烈日の黄金郷」PV第1弾