鑑賞した日付:2022年7月13日
アニメ「SPY×FAMILY」  作者:遠藤達哉
★★★★
総合点:79点/100点

 今一番人気で話題の最新アニメ「スパイファミリー」を見ました。ので、以下、ネタバレなしで評価。

 現在少年ジャンプに連載中の漫画原作のコメディアニメとのことで、故に勿論、子供向けのアニメなのだが、今、これほどまでに話題になっているので先に見ておこうと思い、他の視聴候補の作品を一時保留してこの作品を先に見てみた。

 そういう意味では「鬼滅の刃」と同じ子供向けのアニメなのでやはり大の大人が真面目に評論するようなものではないのだろうが、鬼滅の刃同様、それなりに面白くて楽しめました。

 この作品の成功はやはり何と言っても「キャラデザ」にあると思う。話の内容、ストーリーよりもキャラの設定も含めた意味の「キャラクターデザイン」がとても良くて、それで人気になった作品だし惹き込まれるところがあるのだと思う。ちなみに、キャラデザの勝利!的な他の作品の例を挙げるなら、ニーア・オートマタやブラック★ロックシューターなどがあると思う。まあ、成功している作品はすべてキャラデザも良いので、他にも挙げるなら「クレヨンしんちゃん」や「サザエさん」や「ドラえもん」、「ドラゴンボール」、「ポケモン」、「艦これ」、「ラブライブ」だってみんなそうなのだが、この作品は特に「キャラデザの勝利!」と言える作品かなと。ちなみにアーニャのキャラデザはモンスターズインクのBOOみたいだなと。

 1話から展開が早くて実に現代のアニメという感じもあって良かった。また、お互いに素性を隠して偽装家族を演じているので、「心の声」がこのお話のメインのセリフみたいに頻繁に使われているのが良かったし面白かった。この「心の声」の方がメイン…という話は目新しいものではなく、例えば以前言及した「巨娘」などもそうだし、或いは沙村広明の短編漫画などもそうなのだが、そういうものは大抵の場合、キャラの心の声というよりも作者の声注釈だったりすると思うが、この話では心の声がちゃんと「キャラの内心」で面白かった。なのでそういう意味では全体的に「かくしごと」にも似ていて面白かったと評することもできるかも。

 そしていつ、お互いがそれぞれスパイ、殺し屋、超能力者だと認識するのか?というドキドキ感もあってそれも良かった。このままずっと認識しないまま、つまり仮面家族を続けていくのかもしれないが、それはどちらでも良いと思う。個人的にはやはりなんとなく、いつかどこかでカミングアウト回があったりバレる方が面白いと思うしそういうシーンを見てみたいと思ったが…。

 今回も一応、上記の「点数」についてフォローしておくが、コメディでこれだけ総合点が高いのは非常に良かったということです。

 これは本当に個人的な余談になってしまうが、HDJMはこれまでに606記事も書いてきた(ほぼ600曲も流行りの曲等を紹介してきた)が、これまで一度も星野源とOfficial髭男dismの曲を紹介したことはない(あいみょんとか藤井風など他にも多数あるが…)。ということはつまり、僕はそれらのアーティストの曲があまり好きではないから…なのだが、このアニメはオープニングがofficial髭でED曲が星野源である。やっぱ好きじゃないわ…。

 何が言いたいのかというと、このアニメ作品は軽い気持ちで見ることが出来る面白くて良いアニメ作品だったけれど、音楽は全然良くなかったよ…ということ。星野源さんやofficial髭の人らの、人間性というか「人」は嫌いじゃないけど音楽のセンスが好きじゃないというか個人的に合わない。が、作品の曲調が“好きではない”というだけで、別に星野源さん個人やオフィ髭の事は嫌いじゃないということです。