鑑賞した日付:2022年3月23日
アニメ「それでも町は廻っている」  作者:石黒正数、新房昭之
★★
総合点:29点/100点

 一部で評判が良かったので、また、全12話と簡単に見れそうだったので見てみたアニメ。
 評判が高いのはあくまでも漫画原作版の方なのかもしれないけれど、とにかくアニメ化されていたのでそれを視聴。通称:それ町。

 アニメはシャフトが担当しており、いわゆるシャフ度など、シャフト特有の奇抜なアングルを多用しているが、そもそもこれと言って特筆すべき点が無いような日常系アニメなのでそういうシャフト的な演出がただただうるさいように思った。また、シャフト特有の構図、アングル、演出の一つで、性的なクローズアップ(やたら女子高生のお尻から場面が入ったり胸元を強調したり股の間から顔を映すようなアングルなど)を多用していて、オシャレな印象を持つ構図だが全体的に見ていて不快に思った。だとするとやはり物語シリーズのあの性的な表現というのは西尾維新だけのセイではないのだという風に思い直した。

 それから、小見川千明さんの声は非常に個性的で好きなのだが、やはり出ずっぱりの主人公の声としては癖が強すぎて煩く感じる。小見川さんは個性的な声優さんなのだ。例えば相方として出ていた悠木碧などはどんな役でもこなすタイプの声優さんだから良いが、小見川さんは、例えるならメイドインアビスのナナチの声優さんみたいに特殊な声専門の人で、主人公としてはちょっと強すぎる気がする。もの凄い変化球、飛び道具系の声優さんだと思う。だから使い処を間違うとこの作品みたいに変な事になる気がする…。それこそ荒川アンダーザブリッジの時のP子の声は素晴らしく面白かった。

 シャフトが作っていて総監督が新房昭之で声優もシャフトファミリーで固めているので、また、女子高生の日常系コメディということもあって、ちょうど「さよなら絶望先生」に似ていて、絶望先生をもう少しまろやかにしたような内容。なので今後、僕個人的には作業用BGM的映像として活躍することもあるかもしれないが、とにかく全体の話があまり面白くなく、悪い所もあまり無いが良い所が全然ないアニメだったように思う。

 上述の様な細かな難点も、全体のストーリーが面白ければ余裕で目を瞑れるのだが…。
 これは日常系コメディなので、ギャグがもう少しブッ飛んでるとか面白ければ良かったのだが…、あと、しいて言うならキャラの魅力が凄くてキャラ立ちしているとか…、それらが無さすぎ。

 総論としては、ぜんっぜん面白くなかったです。
 簡単に言うと、話が全然面白くないと思った。なぜ一部では評価が高いのか分かりませんでした。
 ただの日常系でシャフト演出はクドいし煩い…と思った…。