鑑賞した日付:2021年9月29日
アニメ「電脳コイル」 作者:磯光雄★★★★
総合点:79点/100点
ネットで妙に評判が良かったので見てみたアニメ。全26話なのでちょっと見るのが大変だったが内容は悪くなかった。プログラムやインターネット、仮想現実、AR技術みたいなものを全て可視化する「電脳メガネ」を皆が着けているのが当たり前の世界、つまり、ちょっと未来、近未来の日本のお話。
基本的に子供向けのアニメであり、そして子供向けのアニメの割には内容も悪くないのだが、こんなにネット上での評価評判が良いのはこのアニメがかつてNHKの夕方頃?に連続アニメとして放送されていたが故の“思い出補正”もあるのだろう…と思った。オジサンはその世代ではないのでその思い出補正には共感できないが、もっと若い世代は一番多感な時期にこれを見て影響されたり感動したりして評価が高いのだろう…と。
全体的に、モノクロかっ!と思うほど色が淡い。それが最後の最後、ラストシーンだけ、ちょっと色が戻ってくるような演出がされている。
絵がちょっと古臭い感じもある。内容も、少し前(2007年5月12日から12月1日まで)に思い浮かべる事が出来る未来像(202x年)の話で、ちょっと古い感じもする。その未来がつまりもう現在なのだが、そんなスマートグラスの様なものが小学生にまで普及している…ということにはなっていないしならないだろう。
総論として、
悪い内容ではないが、オジサンが今更すべてを通して見ようと思うとかなり大変な作品かと。 どういう状況で見るのか?ということが問われる意外な作品だったように思う。
これが放送された2007年頃に小・中学生くらいだった人にとっては本当に夢中になる内容の良いアニメだったのだろうと思う。
今更見ると多少は陳腐な所もあるかもしれないが、実際、悪くない内容だしラストのオチなども非常に良かったと思うので、興味のある人は見てみてください。一応、おススメできる内容だと思いました。