ハクメイとミコチ 1巻 (HARTA COMIX)
樫木 祐人
KADOKAWA
2014-02-14


鑑賞した日付:2021年5月12日
漫画「ハクメイとミコチ」  作者:樫木祐人
★★★
総合点:68点/100点

 メイドインアビスの影響か、この「絵」の雰囲気が良さそうに見えて、また、簡単に見やすそうな作品の様な気がして見てみたアニメ作品。全13話。最初はつまんない…と思っていたけれど…、


 とにかく見易そうだなと思って見始めてみるも、冒険モノでもサスペンスでも復讐劇でもないし、明確な目的みたいなモノがある内容ではないし、とにかく何も起こらない日常系なので退屈、話のスジが面白く無い、つまらない、…と思って見ていたけれど、それでも惰性で見続けていると、徐々にキャラ設定や他の登場人物を覚えたりして見ごたえが出てきた。否、見ごたえではないが、まあ、これはこういう緩い作品で良いのだろうと思えてきた。

 日常系という物は、コメディかユルふわ系でしかあり得ず、また、殆どの日常系はコメディである事を考えると、これは貴重なユルふわ系の日常系で良かった。なにかちょっとした部分でヒントにもなったように思う。

 そもそもこの作品は、このちょっとオタクっぽいファンタジックでフォークロアな世界観、雰囲気を楽しむのが目的の作品である様に思う。なので気負わずボーっと作業用に流しておく分には非常に良い作品とも言える。

 また、主人公のハクメイとミコチの様な、新婚夫婦かカップルみたいな良いコンビが送るほのぼのとした日常の雰囲気がとても良い作品で、それを眺めるための作品という感じもする。が、しばらく見ていると、途中でハクメイの性別が判明し、二人とも女性であることが判明する。つまり、これは非常に良い雰囲気のレズビアンのカップルの日常を見ているような作品なのである。

 レズのカップルのほのぼのした日常。それがこのアニメの裏のテーマのようにも感じた。

 あと、全体の雰囲気や舞台設定は割とキレイで良いのだが、こういう作品の作者は「虫」をリアルに且つ好意的に描きたがる様なところがあって、それが嫌だった。「虫を好意的に描く」という部分や、自給自足的生活の小ワザや小ネタに、この作者のオタク性が反映されているようにも思った。