運に選ばれる人 選ばれない人

鑑賞した日付:2007年10月5日
書籍「運に選ばれる人 選ばれない人」  作者:桜井章一
★★★
総合点:79点/100点

 「20年間、麻雀の世界で無敗を誇った「雀鬼」こと桜井章一氏が、『運』と言う物について言及した本」、とあり、(2007年当時)麻雀のルールすら知らない僕でもかなり期待して読んでしまった・・というのが悪かったのか、内容は何処か拍子抜けのような気がした。


「この人自身が如何に天才であるか」と言うことはよく分かったが、
特にそれ以上でもそれ以下でもない本。

この桜井氏が活躍した時代は今現在のように全自動の卓ではなかった為、
いくらでもイカサマが効く時代だったと言う事を考慮に入れて差し引いても、
やはり20年間無敗と言うのは凄いんだけど・・、
この本を読む人はその特異な経歴を持つ人が「運」と言う物をどうとらえているか?と言う、この人独自の驚くべき見解を期待して読んでいるのだと思うが、そういう見方をすると、結構、ごく当たり前の事を当たり前にこなせというような事が書いてあって拍子抜けさせられる。

意外と当たり前の事しか書いて無い本。

福本伸行の一連の漫画に出てくるキャラのモデルになった人なのではないかと思う。
(赤木とか)
故に期待も大きかったのだが・・。

                 ゝ ソ----ヽ
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大事な対局の前に、小石とか葉っぱとか、何かそういう自然の物に触れたくなって、無意識に葉っぱをむしったり小石を拾ったりするため、ポケットの中に小石やら葉っぱやらが入っていることがある…という、ちょっとオカルトっぽいゲン担ぎみたいなことをするという話は少し面白かったかな。


この本の感想としては、以前、羽生善治の「決断力」と言う本も読んだ事があったが、
その本の時とまったく同じ感想といえよう。

(この記事、文章は2007年に書いたものです。)