ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学

鑑賞した日付:2007年9月4日
書籍「ゾウの時間 ネズミの時間」  作者:本川 達雄
★★★★
総合点:91点/100点

 生物のサイズから考察する生物学。この本、かなり良かった。
ドーキンスの「利己的な遺伝子」に感銘を受けて以来、いや、物心ついた頃から、なぜか生物学には興味があったので、尚更この本は僕にとって考え方の良い軸となったような気がしている。


 この本は読むまで知らなかった非常に重要と思える情報が生物学の見地から書かれており、本の真ん中くらいまでは非常に面白かった。
この本を前半と後半に分けるなら、前半はかなりの良著と言え、後半はかなりどうでも良いと思った。
ただ、前半部分は本当に良くて、極めて読む価値あり。必読。おススメできる。

人は一日にどれくらい移動するのが普通なのか、
自分の周りに何人くらいの他人が生活しているのが普通なのか、
そういったことが、生き物の体の大きさから研究され言及しているのが非常に判りやすく良かった。

生き物それぞれの体の大きさの意味がわかった。

体が大きいとはどういうことなのか?
逆に小さいとはどういう意味があるのか?
そういったことを再認識させられた。