鑑賞した日付:2019年1月26日
「サイコパス PSYCHO-PASS 劇場版」  作者:虚淵玄
★★★
総合点:68点/100点

もうなんかそれほど面白く無いというか、シーズン1,2もそうだったが、イイ!というよりも悪いところが全然ない様な作品で、劇場版でもそれはそうなのだけれど、今一つイイ部分が無さ過ぎて、且つ、シリーズ1、2でそれほどのめり込めなかったので劇場版でもそれほど…といった感じ。繰り返しになるが決して悪くはない。


気になった点としてはやはり英語のシーン。
こういう無粋なことはあまり言いたくないのだが、どうにもこうにも下手すぎる。
声優さんが頑張っているのは分かるけども、おかしいものはおかしいので頑張れば頑張るほど滑稽さが際立つ。(声優や製作者の中にはバイリンガルもいるだろうに)日本人は本当に今でも英語を喋る才能が全く無いんだなと改めて感じた。
英語のシーンになると一気にダメになる。正直言って失笑を禁じ得ない。
もう、これほどまでに英語が出来ないなら、脚本の時点で何らかの手を打つべき。
例えば、この2112年のシビュラシステムが統治した世界では世界的に共通語が話されているという設定にするとか、翻訳機が発達していて誰しも何の苦労も無く10か国語が話せる世界観や設定にするとか。

ストーリーに深みを持たせようとしているのか、人気に後押しされているのか分からないが、絞噛を再登場させるのは勿論、それほど意味の無いところでまた槙島を出したりとか、ちょっと陳腐に思った。

良いところは常守監視官が可愛いという所くらいかなと。
ただ、最近は色々とアニメを見る様になってきたので一々声優さんの顔が浮かんでしまって、これは自分が悪いのかもしれないけどなんだかなぁ…といった感じ。
特に物語シリーズの声優が沢山出ている関係で何とも言えない気持ちになる…。

槙島聖護なんかも出てくると
なんてセリフが自分の頭の中では出てきちゃってダメだ…w。

それはそうと、
英語のシーンにも通じて言えることだが、そして声優さんというのは非常に優れた職人である事も認めるが…、
幾つかの「キャラクター型」に則って声を出していて、その「型」に従順に従いすぎている。つまり型にはまりすぎ。
「ツンデレキャラ」とか「お嬢様キャラ」とか「厳しいお姉さんキャラ」とか「不思議ちゃんキャラ」とか「好々爺キャラ」とか「ナルシストキャラ」とか「剛腕キャラ」とか、そういう「型」がおそらく100種類くらいあって、その中のどれか?で演じているだけのような気がする。タイトルによっては脚本の時点でそういう「型」に当てはめられたキャラになっているというのもあろうが、もうすこしその「型」をいったん忘れて、一から役作りをしていった方が良い様な気がする。