Fate/Zero Blu-ray Disc Box Standard Edition
Fate
アニプレックス
2017-09-20


鑑賞した日付:2018年12月21日
「Fate/Zero」  作者:虚淵玄
★★★
総合点:78点/100点

まず、stay/nightの評価はコチラに書いた。これを経て、
そもそも荒唐無稽でナンセンスな設定をよくここまで仕上げたと思う。
これはさすが虚淵先生だなと。


ハッキリ言って、最後の第6話(ゼロ、シーズン2の6話)位まで、総合点は21点くらいだった。
でも8話位から、そして10話から、凄く良くなって最終的な総合点は甘めに言って78点かなと。
切嗣の話と最後の2話位だけなら100点以上をあげても良いくらいだった。

これまでにもstay/nightのところなどで言ってきたが、兎に角、選ばれし7人の魔術師が現世に英霊を召喚して戦わせる…という設定の時点でもう無理があるというか、ワロてまうくらい中二的でダメだと思っていて、あと、(これはシン・ゴジラのところでも言ったが、)全てのキャラクターの個性をつけすぎているというか、過剰な感情表現がバカバカしいと思い、かなり酷い総合評価に思っていたのだけれど、逆に言えば、全てのキャラクターが衛宮切嗣くらい抑制されたキャラだったらなかなか面白くなりそうなのに…、と思って見ていた。つまり、サーヴァントとかくだらないけど人間の、つまりマスターの、もっと言えば切嗣の話やキャラがなかなか面白いと思って見ていた。

んで、最後の方、8話くらいの時だったか、サーヴァントでこの物語の主人公とも言って良いセイバーを、切嗣がもうコイツ呼ばわりして「ああ、そう言えばコイツも居たっけなぁ」みたいなことを言いだしたところ辺りで僕は「おお!」と思って惹きつけられた。
そうなんよ。サーヴァントの出自や願いやキャラ設定や感情なんてどうでもよくて、それよりも切嗣や言峰綺礼にスポットを当ててほしかった。思えば切嗣は最初からサーヴァント(セイバー)の事なんてあまり気に留めていなかった。それが最後に理由がわかったりしてすごく良かった。
でもそういう設定でやって来たものをそういう結末にするのは反則なような気もするが…。
というか反則ギリギリというか、まあ、面白ければ反則でもいいんだけど…。
四次元ポケットを持って未来からやってきた猫型ロボットが活躍する「ドラえもん」という話で、最後に来て急にのび太が「ドラえもん?そんなの本当は有りはしないんだ…!」と素になっちゃったみたいなことだからね。
えええええ!?今までそういう体(テイ)でやってきたのに…。ええええ・・・。みたいなw。


物語シリーズはとにかく戦場ヶ原というキャラが素晴らしすぎて、他のダメな部分を戦場ヶ原が全てカバーしていると言っても過言では無いと思っていて、総合評価もほぼ全て戦場ヶ原のキャラで得点をあげた様なものだけど、fate/zeroも切嗣が他のすべてのダメな部分をカバーするほど良かった。
キャスターが川で巨大化して暴れてるシーンとかホントどうでもいいと思いながら見た(笑)

最後の方に出てきた二隻の船のどちらを助けるか?という話とか、分かりやすくて凄く良かった。
いやー流石、やっぱり虚淵先生ですわ。
あと、一応、簡単に帝王学みたいなものも織り込んでいたのがまあまあ良かったか。
最後に善悪の価値観が逆転させられる様なシナリオも良かった。
そして悪役と言っても良い言峰キレイとギルガメッシュの二人(直接今回の聖杯戦争に関わっていない虫の爺やアインツベルンの爺なども含め)以外は全員不幸になるというエンドも良かった。

ただ、そこに至るまで本当につまらないというかバカバカしかったのでこの総合点です。

また、同時期にスピンオフ作品の「かーにばるふぁんたずむ」も見た。
「衛宮さんちの今日のごはん」もちょっとだけ観た。
それはまあ、ただのオタク向けのアニメで更にどうでもいいことなんだけど。









衛宮切嗣VS言峰キレイの戦闘シーンがアニメ史上、最もカッコイイ戦闘シーンと呼び声が高いようだが、これについては認める。超カッコイイw。「マミVSほむら」の戦闘シーンと同じくらいカッコいいw。

Fate/Zero Blu-ray Disc Box Standard Edition
Fate
アニプレックス
2017-09-20