鑑賞した日付:2018年11月27日
「シン・ゴジラ」 作者:庵野秀明
★★★総合点:78点/100点
そもそも荒唐無稽でナンセンスな「ゴジラ」というものを、よくここまでちゃんと作ったなと。
まずはそのことにご苦労さま、お疲れさまと言いたいような作品。
まずはそのことにご苦労さま、お疲れさまと言いたいような作品。
ただやっぱり今でも日本映画というのはここまでレヴェルが低いのかと残念に思う部分も多かった。
それは主に、「CG」と「役者の型にはまった演技」のことだが、良い役者も少数名居たが、全体をぶち壊すほどダメな役者も少数名。あとは殆どの役者が普通以下かな。。
ネットで評判などを調べてもやはり「石原さとみの演技が酷すぎた!」という意見が多くあったけれど、あれは本当に石原さとみさんが酷いのか、それとも、庵野監督が自身特有のオタク性でどうしても一人「惣流・アスカ・ラングレー」みたいなキャラを入れたかったからなのか分からない。だとしたら石原さとみはあの様に演らなければならなかった被害者なのかも。それに、僕が酷いと思った役者というのは別に石原さとみの事ではない。
ゴジラの咆哮時の迫力とか、ゴジラが本気で暴れた時の絶望感などはよく出ていて良かったと思う。
そういうところが良かったので、日本製のちゃんとしたエンタメ娯楽映画として良く作ってあったと思う。
全体的にこれだけのキャスティングでやって、ここまで出来ている部分もあるのだから、もう少し何とかならなかったのか…?と思うシーンも多かった。
監督が監督だけに、どうしても、そしてよく言われることだが、
要するにゴジラというプロットを使って2時間以内でエヴァンゲリオンをやりました!と。
それは別に良いと思うけど。
ただ、逆に言えば庵野監督以外の人がここまで良い作品を作れるか?と言う視点で考えれば、やはりよくここまで良い状態で作った!とも言え、そういう意味ではもっと点数をあげても良いと思う。
良いところも悪いところもあったが、全体として良い作品だったと思う。
ただ、他のことにも言えることだが、「映画監督」、・・・に限らず「監督」の一番重要な仕事は、
“やり過ぎてしまう役者”を如何に抑えるか?というところにあると思う。
それが監督の一番重要な仕事。それが出来ていなかったという事は、監督としてはまだまだかなと。
要は、特に日本の場合、放っておけば役者というものは演じすぎてしまう嫌いがあるということだ。全体のバランスを見ながら、それを抑えるのが監督の仕事と言っても過言では無い。
ティム・ロスは、「今日の晩メシ何食べようかな…」と考えながら、ラストシーンのメチャクチャ切なくて悲しい表情が出来る人が本当の役者だ!と言っていたが、僕もそう思う。結局日本の役者はどいつもこいつも大根だから感情移入して熱演するしかないんだよ。要するに芸がないのだ。
役者というものは、特に日本の役者は、下手なくせに、というか下手だからかもしれないが、やりたいようにやらせると、つまり放っておけば大げさに感情表現をする大熱演をしてしまう。それをそうさせないように、上手く言い包めて自制させ統制するのが監督の仕事だ。と思っている。
それは主に、「CG」と「役者の型にはまった演技」のことだが、良い役者も少数名居たが、全体をぶち壊すほどダメな役者も少数名。あとは殆どの役者が普通以下かな。。
ネットで評判などを調べてもやはり「石原さとみの演技が酷すぎた!」という意見が多くあったけれど、あれは本当に石原さとみさんが酷いのか、それとも、庵野監督が自身特有のオタク性でどうしても一人「惣流・アスカ・ラングレー」みたいなキャラを入れたかったからなのか分からない。だとしたら石原さとみはあの様に演らなければならなかった被害者なのかも。それに、僕が酷いと思った役者というのは別に石原さとみの事ではない。
ゴジラの咆哮時の迫力とか、ゴジラが本気で暴れた時の絶望感などはよく出ていて良かったと思う。
そういうところが良かったので、日本製のちゃんとしたエンタメ娯楽映画として良く作ってあったと思う。
全体的にこれだけのキャスティングでやって、ここまで出来ている部分もあるのだから、もう少し何とかならなかったのか…?と思うシーンも多かった。
監督が監督だけに、どうしても、そしてよく言われることだが、
要するにゴジラというプロットを使って2時間以内でエヴァンゲリオンをやりました!と。
それは別に良いと思うけど。
ただ、逆に言えば庵野監督以外の人がここまで良い作品を作れるか?と言う視点で考えれば、やはりよくここまで良い状態で作った!とも言え、そういう意味ではもっと点数をあげても良いと思う。
良いところも悪いところもあったが、全体として良い作品だったと思う。
ただ、他のことにも言えることだが、「映画監督」、・・・に限らず「監督」の一番重要な仕事は、
“やり過ぎてしまう役者”を如何に抑えるか?というところにあると思う。
それが監督の一番重要な仕事。それが出来ていなかったという事は、監督としてはまだまだかなと。
要は、特に日本の場合、放っておけば役者というものは演じすぎてしまう嫌いがあるということだ。全体のバランスを見ながら、それを抑えるのが監督の仕事と言っても過言では無い。
ティム・ロスは、「今日の晩メシ何食べようかな…」と考えながら、ラストシーンのメチャクチャ切なくて悲しい表情が出来る人が本当の役者だ!と言っていたが、僕もそう思う。結局日本の役者はどいつもこいつも大根だから感情移入して熱演するしかないんだよ。要するに芸がないのだ。
役者というものは、特に日本の役者は、下手なくせに、というか下手だからかもしれないが、やりたいようにやらせると、つまり放っておけば大げさに感情表現をする大熱演をしてしまう。それをそうさせないように、上手く言い包めて自制させ統制するのが監督の仕事だ。と思っている。
ハリウッドでかなり本気でというか、大きな規模でいくつか作られたけど、というか、見直してみたら色々とちゃっちい所も多いけれど、これこそ“日本の”“元祖”「ゴジラ」だと思った。そういう意味ではやっぱり良かったのだと思う。