シュナの旅

鑑賞した日付:2017年1月1日頃
「シュナの旅」  作者:宮崎駿
★★★★★
総合点:96点/100点

30分ほどで読めるマンガ形式で描かれた作品。
宮崎駿を語るのならこの本を読んでからにしなさい。


それくらい、宮崎駿の原点というか、彼が表現したかったことが全て表されている様な内容。
「ゲド戦記」を息子が作ろうとした時、駿氏が大反対したらしいが、それもこの本を読むとなんだか分かるような気がする。

そもそも宮崎駿氏は普段から漫画家と混同されることを非常に嫌う偏屈なところがある人らしいし、この作品も、おそらく漫画ではなく絵コンテとして描かれたもので、それに関しては風の谷のナウシカの原作とされるものについても言える。風の谷のナウシカの漫画版の方も、本当は映画の原案として、絵コンテとして描いていたものが、宮崎氏特有の凝り性からあそこまで話が広がって描き込まれたのだ…と聞いたことがある。つまりあれはアニメ映画「風の谷のナウシカ」の原作!ではないのだとか。そういう理由から、ドルクやヴ王や森の人などが出てくる「風の谷のナウシカ2」という映画は絶対に作らないし公開されないのだとか聞いたことがある。
(庵野氏が監督で演る…という話があったような気もするが…?)

話がそれたが…、

とにかく、この「シュナの旅」は『宮崎駿の原点にして全部』と言ってもいい内容。
その元々の発想や思い描いている世界観は本当に素晴らしいということだろう。

シュナの旅 (アニメージュ文庫)
宮崎 駿
徳間書店
1983-06-15