鑑賞した日付:2010年12月18日
「ミスト」 作者:フランク・ダラボン スティーヴン・キング★★★★
総合点:88点/100点
パッケージ、ジャケットやトレイラー映像、タイトルなどを見ると、
極めて正統派の・・というか、普通のサスペンス物のように思われるが、
これがそうではなく、これは久しぶりに・・・超・反則系の面白い映画といわざるを得ない。
とにかく予備知識無しに観てもらいたい。
極めて正統派の・・というか、普通のサスペンス物のように思われるが、
これがそうではなく、これは久しぶりに・・・超・反則系の面白い映画といわざるを得ない。
とにかく予備知識無しに観てもらいたい。
ツッコミどころ満載なのに、最終的に良い映画・・と言える、類稀な作品。
結局最後のオチを描きたかっただけで、そこに至るまでの経緯は戦争物でも遭難物でも自然破壊物でもホラーでもモンスターパニックでも何でもよくて、実際にこの映画では最後のオチに至るまでの経緯は実に雑に作られているように思う。B級映画っぽいというか・・・。
でもそれでも良しと言える内容なのです。
それでも良しと言えるオチなのです。
星五つでも良かったのだが、さすがに諸手を挙げてイイ!とは言えない、
ある種特殊な映画なので、辛口に言って星4つ。
正統派なモンスターパニックやサスペンス、パニックムービーなどだと思って見ると…、
ちょっと厳しいかもしれません。
また、この映画は「クローバーズフィールド」に少し似ているような印象を持ちました。
以下ネタバレ
あと、映画における暗黙の了解みたいなものを逆手に取った内容になっているというところが、少し「ユージュアルサスペクツ」にも似ていると思いました。
普通、映画の演出的に「正しい」とされている行動を取っている主人公達の方が、最終的には全て間違っていた事になる・・と言う皮肉は、ズルいけれど素晴らしい。映画的な約束を破っている映画。
有事の際に、パニックを起こしたような連中の方が助かって、
冷静に対応していた主人公達の方が悲惨な運命に陥ると言うのは反則中の反則だろう。
途中、キリスト教に盲進する、気の狂ったムカつくおばさんが出てきて、その人が主人公や、この映画を見ている観客のムカつきを精一杯煽るのだが、それが本当に気分が悪くなるというか、でも演技でやってるんだなぁと思うと凄い名演だなとも思い・・。
トム・ハンクスの映画「グリーンマイル」に出て来たムカつく刑務官の人とかもそうだけど、
あれだけ観ている人をムカつかせるというのは実は凄い名優だなとも思う。
本気で頭にくるし、気分が悪くなるからね。ああいう人を見ると・・。フフフ・・。
そしてその煽りがラストにまで利いているような気もします。
主人公達を外に出す為の煽り、後押しとして・・・。
この映画、とにかくオチが凄すぎます。
そして、この映画のラストシーンは、とかくアリかナシか?を問われるようだが、
僕は全然アリだと思いました。
こう言うと酷い人だと思われてしまうかもしれないが、
僕はラストシーンには大爆笑しました。
「そうきたか・・・。」「うはwwwやられた・・!」っていう。
気持ちよく騙されたような気分でした。
ただ、冒頭でも書いたように、この映画はある意味、反則だとも思います。
だからこそ、意外と通好みの映画なのかもしれません。
純粋に映画を楽しむ為に見た人はかなりの嫌悪感を抱くと共に、実際にかなり不評なようです。
この映画は製作者の狙いみたいなものを推し量れるだけの映画鑑賞経験や、
結局最後のオチを描きたかっただけで、そこに至るまでの経緯は戦争物でも遭難物でも自然破壊物でもホラーでもモンスターパニックでも何でもよくて、実際にこの映画では最後のオチに至るまでの経緯は実に雑に作られているように思う。B級映画っぽいというか・・・。
でもそれでも良しと言える内容なのです。
それでも良しと言えるオチなのです。
星五つでも良かったのだが、さすがに諸手を挙げてイイ!とは言えない、
ある種特殊な映画なので、辛口に言って星4つ。
正統派なモンスターパニックやサスペンス、パニックムービーなどだと思って見ると…、
ちょっと厳しいかもしれません。
また、この映画は「クローバーズフィールド」に少し似ているような印象を持ちました。
以下ネタバレ
あと、映画における暗黙の了解みたいなものを逆手に取った内容になっているというところが、少し「ユージュアルサスペクツ」にも似ていると思いました。
普通、映画の演出的に「正しい」とされている行動を取っている主人公達の方が、最終的には全て間違っていた事になる・・と言う皮肉は、ズルいけれど素晴らしい。映画的な約束を破っている映画。
有事の際に、パニックを起こしたような連中の方が助かって、
冷静に対応していた主人公達の方が悲惨な運命に陥ると言うのは反則中の反則だろう。
途中、キリスト教に盲進する、気の狂ったムカつくおばさんが出てきて、その人が主人公や、この映画を見ている観客のムカつきを精一杯煽るのだが、それが本当に気分が悪くなるというか、でも演技でやってるんだなぁと思うと凄い名演だなとも思い・・。
トム・ハンクスの映画「グリーンマイル」に出て来たムカつく刑務官の人とかもそうだけど、
あれだけ観ている人をムカつかせるというのは実は凄い名優だなとも思う。
本気で頭にくるし、気分が悪くなるからね。ああいう人を見ると・・。フフフ・・。
ちなみに、スティーヴン・キングは、
そういうキリスト教系のカルト的に狂ってるおばさんを定番キャラクターとして使っているような気もする。そしてその煽りがラストにまで利いているような気もします。
主人公達を外に出す為の煽り、後押しとして・・・。
この映画、とにかくオチが凄すぎます。
そして、この映画のラストシーンは、とかくアリかナシか?を問われるようだが、
僕は全然アリだと思いました。
こう言うと酷い人だと思われてしまうかもしれないが、
僕はラストシーンには大爆笑しました。
「そうきたか・・・。」「うはwwwやられた・・!」っていう。
気持ちよく騙されたような気分でした。
ただ、冒頭でも書いたように、この映画はある意味、反則だとも思います。
だからこそ、意外と通好みの映画なのかもしれません。
純粋に映画を楽しむ為に見た人はかなりの嫌悪感を抱くと共に、実際にかなり不評なようです。
この映画は製作者の狙いみたいなものを推し量れるだけの映画鑑賞経験や、
斜に構えた様な視点で見れる人のほうが楽しめる映画なのかもしれません。