劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」限定版 [Blu-ray]
水瀬いのり
KADOKAWA アニメーション
2020-09-25


鑑賞した日付:2021年4月21日
漫画「メイドインアビス・原作」  作者:つくしあきひと
★★★★★
総合点:98点/100点

 やはり圧倒的にネーム(ストーリー、話のスジ)が面白い!!
以前、アニメ版の当作品については既にレビューしたが、色々と訳あってその後原作コミックを現在最新刊である9巻まで読んでみた。ので、今回は前回のレビューの続きというか、その後の話も理解したので改めてレビューする。


 話はメチャクチャ面白いが、とにかく異常性癖をふんだんにちりばめた内容のアニメなので、諸手をあげて高評価をすることは出来ない…!と前回書いたが、勿論、その後の話、原作もその辺は変わらない。というか更に酷くなるといっても過言では無いw。ただ、やっぱり全体の雰囲気や、とにかく話のスジがとても面白い。作者のつくし卿がYouTubeのインタビューや色々なところで言っているように、こういう物語というのは、とにかくネームが面白く無ければ、それ以外の部分がいくら良くても絶対に面白くならない!というのを見事に表していて素晴らしかった。

 アニメ版のシーズン2とも言える「深界五層・ボンドルド…深き魂の黎明」の劇場版は見ていない。それなのに原作コミックを読もうと思った理由は、実は「約束のネバーランド」のその後の顛末が関係している。
 約束のネバーランドのシーズン2とも言えるアニメシリーズが、原作を完全に無視したような酷いもので、話が繋がらなくなるレヴェルの大幅カットで出来ている…と、ネットの評判を見て、同じようにメイドインアビスもかなりカットされている…という噂もあった。なので、これはもう、アニメ版で追うよりも原作の方を見ようと思い、コミックを読んでみた次第である。この流れは「宝石の国」の時もそうだった。宝石の国も、現在はコミックで11巻の最新刊まで追っている。(つまり、アニメの2期が期待できそうになかったということ。)(そう言えばハルヒもそうだったな…。)

 作者が色々な所で述べているように、なるほど、確かにこの作品は宮崎駿作品や、ベクシンスキーの絵の影響みたいなものを感じて、より一層、このお話の世界観に惹きこまれた。

 とにかく、この物語に出てくる謎の大穴「アビス」と同様、この話自体が非常に惹きこまれる内容というか、求心力のある設定、ストーリで良い。そして色々なところに、おそらく作者しかまだ理解していないであろう謎や結末が沢山隠されているのも、その求心力に一役買っていると言えるだろう。
2021-5-13追記
アニメ版(劇場版)もついに見ました。
毎回、ナナチが名言みたいな印象的なセリフを言う役割を担っていて、前回アニメでは
「そんなもんじゃ、憧れは止められねえんだ!」だったけど、今回は
「オレ達の冒険を取り戻すんだ!」
と、カッコいいセリフを言うのがまた良かったw。
2021-5-19追記
 あと、レグが腕を取られた後、ナナチが助けた時点でレグがズボンを履いているのはおかしい。それなら、その時点で腕も取り返していればまだしも・・・。
 それから、ちょっとしたことだけど、カッショウガシラの巣の上でリコがブレイズリーブを振るうのも、アビスの呪いの事を考えるとちょっと無理があるかなと…。

 前回のレビューの最後のところに、僕が考えた「レグの正体」のことなど、少し書き足したので、興味のある人は改めて前回のレビューも見てみてください。

前回の度し難いレビューはこちら!









劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」限定版 [Blu-ray]
水瀬いのり
KADOKAWA アニメーション
2020-09-25