鑑賞した日付:2020年4月22日
アニメ「惡の華」  作者:押見修造

総合点:2点/100点

 とあるキモい中学生男子のキモい恋愛観や恋愛の話を、実際の人物の演技をトレースしたリアルな絵で表現したロトスコープアニメ作品。内容もそうだが、流石に絵柄がキモ過ぎる。観るに耐えない…。


 そういう、ちょっと斬新な手法で作られているアニメだが、それならなぜ実写ではなくアニメにしたのか分かりかねる。
 普段、萌え絵のアニメもどうかと思っていたが、これはこれで、というかこういう風に、アニメでリアルな部分に拘ったり、リアルに描写するとその違和感が半端ではなく超絶キモいということは今までにも幾つかあったし、このブログでもそれについては言及してきた。この作品は特に、“不気味の谷現象”も引き起こしていてただただキモいだけ。そういう意味では、こういう手法自体、そもそも斬新ですら無い…。

 しかも、内容に凄く惹き込まれる!というようなこともなく、使い古されたようなキモイ男子中学生のキモイ深層心理とメンヘル女のキモイ闇の話だ。全てが欝々としていて雰囲気が暗すぎる。シリアスということでもなく、とにかく暗すぎる。面白く無いし楽しくない。エンタメ作品としてキモ過ぎるし楽しく無さ過ぎるだろ!と。

(これは「宝石の国」のシンシャのセリフだが)
「楽しく無さ過ぎるっ!w」

 特にそういう絵の違和感がキモ過ぎる作品なので、実写化したほうがそのキモさが薄れて良い作品になるのではなかろうか?

 とにかく色々とキモ過ぎて見てらんない。
 そのキモい顔のドアップのカットが多すぎ。視聴に耐えない。
 ストーリーも浅はかで面白く無いしセリフが考えられているということもないし、不快感しかない作品。 故にこの点数。

 田舎の少年少女が、自分だけが、ボードレールの詩集に傾倒する様な高尚な趣味趣向を持ち、周りとの違和感を感じ、そこから、その退屈な世界から抜け出したいと願う気持ち・・・、
良い部分はそれくらい。だがそれも含めて全体的に陳腐。
あとエンディング曲は良かった。

 こんなものを作る作者と製作者は本当に「クソムシ」なので四ねばいいのに…と思った。
 いや本当に。