鑑賞した日付:2019年11月16日
「さよなら絶望先生、1、俗、懺」  作者:久米田康治
★★★
総合点:62点/100点

『週刊少年マガジン』連載の漫画『さよなら絶望先生』を原作としたアニメシリーズ。
コンセプトとしては「学園ブラックコメディー」と称され、アニメーション制作はシャフトが担当。
とはwikipedia。

現在、シーズン3までアニメ化されている様だが、そのすべてを見た。


 一話読み切りタイプの不条理日常コメディ。というか大正か昭和初期のエログロみたいなテイストの美術で描かれたコメディ作品。

 荒川アンダーザブリッジとこの作品が、後の「物語シリーズ」や「まどマギ」などの原点にもなっている?のだと思うけれど、やはりこのシャフト特有の演出とスタッフ、声優陣は芸術的で良い。
だが、この絶望先生シリーズは…、話やギャグ自体があまり面白く無い。。
内輪で盛り上がっているだけのような、制作者側の自己満足しか感じない。
全体を通して悪くはないけど、全体を通してそれほど惹き込まれないし面白く無い…って感じかな…。
本当に、悪く無いけどね。毎回何らかの『あるあるネタ』について、糸色先生が絶望するという内容。
 ただ、全くストーリーが無い毎回一話読み切りの日常物で、サザエさんやちびまる子ちゃんを見ているような感覚で見ればそれなりに面白い。だから全話をしっかりストーリーを追う様な見方をしてはいけない。

「よくぞ言ってくれた!」というような、或ゐは「やっぱりみんなそれ思ってたんだ…w」みたいなネタで毎回議論する内容は非常に切りこんでいて面白ゐ。

1の最終話の12話、加害妄想の回、
サッカー日本代表に対する風刺はちょっと面白かったというか、よくぞ言ってくれたと思った…w。

あと、wikipediaを見て知ったのだが、風浦可符香の裏設定は凄いというか面白いと思った。
(アニメ・シーズン1~3ではその点についてまったく触れられていない。)

2007年にこんなアニメが放送されていたというのなら、それはさぞ、斬新であったろうと思う。
このヘタウマみたいな絵がクセになるという部分もあるかも。